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この手を離さない title

act.07

  トライデント社の玄関を出たところで、定光はオズボーンTシャツと出くわした。
「新!」
 顔を見なくても、そのTシャツと身体つきで滝川とわかった。
 路肩に停めた国産のアメリカンタイプのバイク・ドラッグスター400から零れ落ちるように降りてきた滝川は、慌てた様子で定光の両肩を掴んだ。
「ミツ、無事かッ?!」
「ぶ、無事もなにも、なんだよ」
「お前今日の出先の相手がトライデントだって、なんで俺に言わねぇんだよ!」
「あれ、言ってなかったっけ?」
「あれ、じゃねぇ! トライデントの社長、ホモだって有名なんだぞ!! なんかされなかったか?」
 滝川はそう言いながら、道の往来で定光の全身をボディチェックするように撫でる。
 定光は呆れ顔で腕組みすると、「お前の方が北見社長よりよっぽど触ってるよ」とため息をついた。
 跪いていた滝川が顔を上げる。
「じゃ、なんもされなかったんだな?」
「うん……まぁ……」
 言葉を濁す定光に、滝川が立ち上がって眼を細める。
「……あのクソ狸……」
 Tシャツを腕まくりする滝川を、定光は慌てて押さえた。
 二の腕に派手な刺青をした滝川は、明らかにガラの悪いチンピラだ。こんなのが青筋を立てて会社に飛び込んできただけで警察を呼ばれそうだ。
「待てって! 太ももに手を置かれただけだよ! 俺の仕事、きちんと認めてくれて、褒めてくれただけだって」
「太ももだぁ?」
「それくらいで逆上するなよ。俺には手を出さないってちゃんと宣言してくれた。俺が嫌だって拒絶したから」
「きちんと断ったのか」
「ああ。はっきりと断った」
「じゃ、やっぱあのクソ狸、お前を誘う目的で呼び寄せたんだな。仕事をダシにして呼び出すなんて汚い手を使いやがる。ミツに触るなんてざ、100万年早いんだよ……」
 滝川がまた腕まくりしてトライデントに乗り込もうとしたので、定光は「やめろって!」と叫んで前に回り込み、滝川に抱きつきながら必死で止めた。
 ふいに滝川が動きを止め、定光の肩口でクククと笑った。
 定光はハッとする。
 滝川の顔を覗き込んで、「お前、俺を担いだな!」と怒鳴った。
 滝川は顔を起こすと、「ミツをからかうのが最高に面白い」と言う。
「なんだよ、それ!」
「でも、俺が頭にきてんのはマジだからな」
 滝川は定光の顔の前で人差し指を突き立て、そう言った。
 定光はぴたりと口を閉じると、しばらく滝川を見つめ、やがて「ごめん」と謝った。
「いらぬ心配をかけました」
 滝川は「ん」と頷いて、「素直でよろしい」と言った後、「じゃ、お詫びとして、俺にも太もも触らせろ」と言う。
 定光は目だけで上を見上げて、「なんでそういう発想になるんだ?」と呟いた。
「消毒だ、消毒」
「お前が触ったところでキレイになるわけないだろ」
 定光が口を尖らせると、滝川はまた腕まくりをして、トライデントに向かう素振りを見せた。
 それを見て定光は、右手で顔を覆いながら笑った。
「お前、脅す気か? お前の方がよっぽどやり口汚いじゃねぇか」
 滝川も腕まくりをしたまま笑う。
「俺が"汚れ"なんてのは、今に始まったことじゃねぇだろうが」
「わかった。わかったよ。参りました。で? ここで触るのか?」
 定光がそう訊くと、滝川はキョロキョロと周囲を見回し、「こんな雑多なところで触れるか。会社に戻るぞ」と定光の手を引いて、バイクのリアシートに定光を座らせた。そしてメットホルダーからヘルメットを取ると、それを定光の頭にガポッと被せ、自分はバイクを跨ぐ。
 そのままエンジンをかける滝川に、定光は「おい!」と声をかけた。
「お前の分のメットは?」
「頭に血が昇ってて、お前の分のメット持ってくるの忘れてたわ」
「えっ! お前、ノーヘルで走るつもり……」
「すぐ近くだからいいって」
「いいわきゃねぇだろ!」
 滝川は鬱陶しそうに後ろを振り返る。
「警察なんかにゃ見つからねぇ道通るようにするから」
「そういうことを言ってるんじゃない。俺は、お前の安全について話してる」
 滝川はジトッと定光を見つめた後、バイクのエンジンを切って、丁度隣のスーパーカブに配達から帰ってきた蕎麦屋の出前持ちに声をかけた。
「おじさん、そのメット、譲ってくんない?」
「は?」
 定光と蕎麦屋同時に声を上げる。
 滝川は腰のポケットから財布を取り出すと、その中から五万円を取り出して、蕎麦屋に渡した。
「俺たち急いでるからさ。おじさんはそれで新しいメット買ってよ」
 滝川はそう言いながら、蕎麦屋が手に取ったオンボロよれよれの白いヘルメット ── お世辞にもカッコいいとはいえない、むしろダサい代物 ── をよこせと手招きする。
 蕎麦屋が誘導されるがままにヘルメットを手渡した。
「あ、ついでにさ、その胸元のイカすサングラスもつけてよ」
 滝川がもう一万円差し出しながら、蕎麦屋の胸元に引っかかっているいかにも安物のティアドロップ型サングラスを指差す。
 蕎麦屋は無言で、一万円とサングラスを交換した。
 滝川は満足気にドラッグスターには些か似合わないヘルメットを被り、徐にサングラスをかけた。
 サングラスは滝川がかけると値段以上の代物に見えたが、ヘルメットの方はそうもいかない。あまりにもヘルメットの印象がちぐはぐ過ぎて、定光はブッと吹き出した。
「これで文句ねぇな」
「ああ、文句ねぇよ」
「じゃ、おじさん、ありがとね〜」
 滝川が愛想よく手を振ってバイクを走らせ始めると、蕎麦屋も無表情のまま手を振り返して見送ってくれたのだった。


 パトリック社の前にバイクを置いて、滝川がバイクを降りたので、定光も慌ててバイクを降りた。
 定光がヘルメットを脱いで、リアシートに置いた直後に手を取られ、会社の中にグイグイ引っ張られて行く。
「あっ! おい、メット、ちゃんとロックかけとかないと、盗られるぜ!」
 定光が滝川の背中に声をかけたが、滝川は前を向いて定光を引っ張ったまま、自分の頭を指差して、「このメットがあるからいい」と、冗談なのか本気なのかわからない口調でそう答えた。
 滝川の頭には、蕎麦屋のよれよれメットがまだ乗っかっている。
 会社の中に入ると、「お疲れ様でーす」と受付から声をかけられた。
「あ! お、お疲れ様……」
 定光だけが辛うじて返事を返すが、滝川はガン無視で、そのままズンズンと定光を引っ張っていく。
「ははははは……」
 パトリック社のロビーに定光の乾いた笑い声が響いて、やがてエレベーターの中に消えて行った。
 受付嬢の二人はゆっくりと顔を見合わせた。
「定光さん引っ張っていったのって、滝川さんだよね?」
「た、多分……」
「何かしら、あのヘルメットとサングラス」
「……最近の流行り? とか??」
 しばらくの沈黙の後、彼女達も「ははは」と乾いた笑い声を上げたのだった。


 滝川は、第一編集室に例の使用中札を掛けると、ドアを開けて、定光を中に押し込んだ。そして自分も中に入ると、部屋の電気をつける。
「カバン置いて、そこに座れよ」
 会社に帰ってきて、初めて滝川が口を開く。
 周囲を見回して、「なんかこの部屋暗いな」と呟く。
 定光はカバンを肩から下ろし、指された椅子に座りながら、「サングラスとヘルメット」と言った。
「あ、忘れてたわ」
 滝川はそう呟いて、それらを脱ぐと、ペッシャンコになった髪をくしゃくしゃと左手で掻き乱した。
「ちょっと明る過ぎるな」
 滝川はそう言いながら、部屋の照明を絞り、いつもの椅子に座った。
 椅子の方向を定光の方に向けると、定光の両膝裏に手を差し込んで、自分の方に椅子ごと引き寄せる。
「まったく、乱暴だな、お前は」
 定光はそう言ったが、滝川は左の口の端をくいっと上げただけで、返事はしなかった。
「 ── で? どこを触られたって?」
「最初は左の太もも」
「ここか?」
 太ももの真ん中に手を置かれる。
 小指に大振りのターコイズがあしらわれた無骨なデザインのリングを携えた大きな右手が、思いの外の熱さを定光に伝えてきた。
 元々、滝川は平熱が高い。
「……もっと上の方……」
 定光が呟くと、滝川が無言で手を足の付け根に向かって滑らせた。
 熱源が太ももを滑らかに滑り、定光は一瞬息を詰める。
 不思議と北見に触れられた時とは真逆の感触……。
 北見の手からは薄ら寒さしか感じなかったが、滝川の手からは熱さを感じる。北見と同様に手を置かれているだけなのに、そこが酷く熱い……。
「 ── それで?」
 滝川に囁くように訊かれ、定光もまた、囁くように返した。
「次は……頬を撫でられて……」
「どっち?」
「右……」
 太ももに手を置かれたまま、右頬を優しく撫でられる。
 意外なほどの繊細なタッチに、定光は思わず瞳を閉じた。
 滝川の人差し指が数度顎先を撫でた後、下唇の輪郭まで辿られる。
  ── そこまでは撫でられてないけど……
 定光はそう思ったが、とても心地よかったから、そのままにさせておく。
「 ── それで?」
 驚く程の近さで滝川の声がして、定光は薄く目を開けた。
 滝川が熱っぽい瞳で、定光の表情をじっと見つめいた。
「 ── それで?」
 いつもより低い声で、再度訊かれる。
「太ももの内側に……手を入れられた……」
「こう?」
 太ももに置かれた手が、内腿に滑り込んで行く。
 無意識に定光は膝頭を緩めて、北見が触った場所より更に奥を滝川の前に晒した。
 案の定、股間のすぐそばまで手を差し込まれ、緩く撫でられる。
「 ── ハッ……」
 思わず定光は、再び瞳を閉じ、吐息に似た息を吐き出した。
 ふいに滝川の右手の中指だけが、内腿をくすぐるように数回そこを擦った。
 その途端、定光の身体がピクッと跳ね、腹筋がヒクつくのを感じた。
 定光は慌てて滝川の左手首を掴む。
「 ── 触られたのは、そこまで」
 正気に戻った定光が、はっきりとした口調でそう言うと、すいっと手を引いた滝川が、「なんだよー、あのクソ狸、意外に根性なかったなー」と愚痴た。
「だから言ったろ? 北見さんは、俺の話をちゃんと聞いてくれたんだって」
「ヘッ、そうかよ」
 滝川は口を歪めて立ち上がると、大きく伸びをして、ふぁあと欠伸をした。
「じゃぁ、俺、会議に戻るわ」
「は?」
「昨日お前が持ってきた仕事の打ち合わせだよ。あ、そうだ。進行の段取りとか、お前がいないと話になんねぇから、荷物置いたらお前も会議室に来いよ」
「はぁ? お前、大事な会議抜けてトライデントまで来てたのか?! 馬鹿野郎!」
 定光が立ち上がって怒鳴ると、滝川は「おおコワ」と首を竦めながら、編集室を出て行った。
 バタリと閉まったドアの向こうから、滝川の足音と呑気な口笛が聞こえ、やがて廊下の向こうに消えて行った。
 定光はガックリと脱力して、椅子に座り込むと、両手で顔を覆った。
 ハァと大きく息を吐き出す。
 まだ心臓はドキドキと高鳴っていた。
 あのまま滝川に触られていたら、身体があらぬ反応をしそうで、自分でもびっくりした。
 現に今も、腰の付け根の奥にピリピリと痺れるような感覚が残っている。
 なんだか滝川に女が切れ目なく群がっていく理由を今更ながら突きつけられた気がした。
  ── ミツをからかうのが最高に面白い……
 ふいに耳元で滝川にそう言われたようで。
 なぜか定光の心に、苦々しい思いが澱のように溜まっていった。


 定光がなんとか自分を落ち着けて会議室に入ると、中にいた十人ほどのメンバーが一斉に定光を見て、会釈をした。
「おう、お疲れさん」
 笠山が空いていた椅子を定光に勧める。
「今朝は、すみませんでした」
「トライデントはどうだった?」
「あ、無事に。何事もなく」
 定光がそう言うと、定光の左斜め向かいに座っていた滝川がふいにバキバキと指を鳴らした。
 定光が笠山を横目で見ると、笠山は引きつった笑顔を浮かべ、ハハハと笑った。どうやら笠山は、北見がゲイであることを知っていたらしい。
 定光も他愛ない笑顔を浮かべながら、周囲を見回すと、なぜか末席に座っていた村上の片眉が剃られていて、上からガムテープが貼られており、そこに油性マジックで代わりの眉毛を描かれていた。
「は?」
 定光が思わず村上を指差すと、村上はギュッと目を瞑って首を左右に振り、「どうぞそこには触れくれるな」と態度で言ってた。
 その後は何事もなかったかのように打ち合わせは進み、クライアントの会社との電話会議を経て、撮影日は次週の月曜日に決定し、会議は終了した。


 「お前、その眉毛どうしたんだよ?」
 映像制作部オフィスに帰ってきた定光は、後ろを振り返り、村上に訊いた。
「どうもこうもありませんよ……。俺は完全にとばっちりだもん」
 村上が席に座ってそう愚痴ると、向かいの席の笹岡がゲラゲラと笑いながら、「さすが、新さん、いいセンスしてる!」と村上を指差した。
「それ、新にやられたのか?」
「他に誰がいます? こんなことするの」
「ま、確かに。 ── 一体なにがあったんだよ?」
 村上は横目で定光を見てくると、「まぁ、ミツさんのせいじゃないんですけどね。でも原因はミツさんですから」と言う。
「え? 俺?」
 定光は自分を指差した。
「いや、ミツさんが悪いんじゃないです。悪いのは、笠山さんで」
 笹岡がそう言ってきた。
「笠山さん?」
「ほら、ミツさんをトライデントに行かせたの、笠山さんじゃないですか」
「あ、そうなの? 俺は社長に言われたぜ」
「いや、社長に強く進言したのが笠山さんだったんですよ。社長はトライデントの社長がゲイだって知らなかったんです。でも笠山さんは知っていた訳で」
 そこまで聞いて、定光は何となくさっきの会議の空気感が読めてきた。
「あー……そういうことかぁ……」
 定光がそう呟くと、村上が椅子ごと定光のデスクに近づいてくる。
「そりゃ、ミツさんを今後の仕事貰うための生け贄にしたなんて知れたら、新さんがブチキレるのは火を見るよりも明らかでしょ?」
「道理で笠山さんが俺達に、新さんにはトライデントのこと絶対に言うなって箝口令を出す訳ですよ」
 笹岡も椅子ごと定光の席に近づいてくる。
「で、何で村上の眉毛が犠牲になったんだ?」
「聞いてくださいよ、ミツさ〜ん! 新さんがミツさんの行き先訊いても誰も答えないからって、一番下っ端の俺を脅してきたんですよ〜! その場に笠山さんもいたし、俺、板挟みになっちゃってぇ〜」
 村上は本気で涙ぐんでいる。相当怖かったらしい。
「言わなかったら、両眉剃るって言われて……俺……」
 グスグスと鼻を鳴らす。
 ── 今回の一番の被害者は、村上に決定だな。
 定光はハァとため息をつく。
「ミツさ〜ん、慰めてくださーい」
 村上にうわ〜んと泣きつかれて、定光は村上を抱き留めると、ヨシヨシと頭を撫でてやった。
「おー、村上さん役得だなぁ」
「おい、笹岡。お前、新さんが来ないかどうか、戸口で見張ってろ」
「へいへい」
「うわ〜ん、ミツさぁ〜ん!」
 ここぞとばかりに村上は定光の身体に頭をグリグリ押し付けてきて、挙句「うわっ、ミツさん、なんかいい匂いする」と言って、犬のように鼻をヒクヒクと動かした。
「気持ち悪いわ」
 定光がグイッと村上の身体を押し返すと、周囲でその様子を見ていた他のスタッフがハハハと笑った。
 村上は十分気が済んだのか、自分の席に戻って洟をチーンと噛むと、「それにしても、よくトライデントから無事に帰ってきましたね」と言った。
「有吉の話だと、北見社長に狙われたヤツは、軒並みケツを喰われてるって話ですよ」
 定光は顔を顰める。
「なんだよ、それ」
「だからこそ、新さんが血相変えて出て行ったんでしょ」
 村上が探るように定光を見てきたので、定光はメモ帳を村上に向かって投げつけた。
「わ! ミツさんもバイオレンス!」
「お前が誤解を生むような話し方するからだろ? 本当に何事もなく帰ってきたんだよ」
「新さんが乗り込んで阻んだんですか?」
「新と会ったのは、トライデント出た後」
「じゃ、どうやって? まさか、毅然と断って、相手を怒らせて帰ってきたとか……」
「そういうのをちゃんと断ってきたのは事実だけど。別に北見さんは怒ってなかったよ。最後に一緒に写真まで撮って帰ってきた」
 定光がスマホに写真を表示させると、村上がウーンと唸った。
「トライデントの社長、笑顔全開じゃないですか……」
「多分、また仕事くれると思うよ」
 村上がマジマジと定光を見る。
「……なんだよ」
 その視線に意味深さを感じて定光がそう訊くと、村上はポツリと言った。
「ミツさん、新さんのスタンドプレーの陰に隠れてるけど、案外マジすごいこと時々やってのけてますよね。まぁよく考えたら、あの猛獣手なづけてる段階で、奇跡の存在か……」
「 ── 誰が猛獣だって?」
 戸口で朗らかなハスキーボイスが聞こえ、その場にいた全員がその方向に目をやると、笹岡を後ろから羽交い締めにして、口を左手で覆った滝川が、右手にカミソリを持って、村上にそれをちらつかせたのだった。

 

この手を離さない act.07 end.

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編集後記

今週の「おてて」は、
村上、受難・・・片眉がどこかにお留守の巻
でしたwww

いやいや、注目すべき点は、そこじゃねぇだろ、的なwww
今週はちょっぴりラブな雰囲気でしたね。
もろセクハラだけどねwww



そういや、ストテンが新しいヴォーカリストを公開募集し始めました。
まさか、公開オーディション形式に踏み切るとはwww



まぁねぇ、そりゃ残されたメンバーとしては、いくらそこそこの年とはいえ、まだ現役で充分演れますから。
気持ちはよくわかります。
クィーンだって、いまだにいろんなヴォーカリストを迎えてライブしてるしね。

ストテンのメンバーって、ス◯ットの才能の影にかくれてしまっているところもありますが、あの時代のオルタナ・ロックバンドの中では、演奏技術がとても上手なグループだと思います。これは国沢の個人的な印象ですが・・・。

いっちゃ悪いが、パー◯・ジャムとかニル◯ーナより小慣れてて上手だったから、あの時代に逆に反感を買ったんじゃないかな、と今でも思っています。
ほら、器用貧乏ってあるじゃないですかwww
歌唱力も、他のバンドのヴォーカルより「普通にうまかった」から、オルタナ・ロックには合わなかったんだと思います。
ジャズアレンジとか、ボサノバアレンジとか、器用にしていたし。
何やらせても、皆が「うまかった」。
多分、オルタナに「うまさ」は求められてなかったのよね・・・、多分。
こうして今日、年食ってみて、はじめてわかったことがあります。

パー◯・ジャムみたいにガシャガシャやられると、いくら好きとはいえ長時間聴けない、ということ。

あれは若くて体力がないと楽しめない音楽だったのね・・・(遠い目)。
その点、ストテンは今でもエンドレスで聴ける。
惚れた欲目かもしれないけども。
作業用のバックで流れていても、邪魔はしない。・・・てか、邪魔しない感じなのが「没個性」って言われたんだと思いますが、国沢的には「耳障りがいい」という風にいい方向で捉えています。

しかしまぁ、ロバー◯ったら・・・。
ス◯ットと一緒にストテン最初に作ったキーパーソンな彼なんですが、どうしてこんなにも、

普通のお父さん臭がするんですか???www



おかしいな???www
彼も、なかなかどうしてハンサムな部類に入ると思うんですが・・・。

というか、
振り幅が大きいよね、
ロバー◯ってwww




ステージ上では、高身長で大きなベースを縦に抱え演奏する独特のスタイルがあって、実に味のあるベーシストです。



思えば、ロバー◯のお兄ちゃんであるギターのディー◯がいっちばん目立ってないようなwwww
おかしいな、ストテンってギターバンドなのにwww
多分、お兄ちゃんって至極まともないい人なんでしょうね。
時々「おばさん」に見える時があるけどwww



なんだか今週も、ストラインクゾーンが狭いお話をしてしまいました・・・。
ではまた。

2016.6.12.

[国沢]

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小説等についての感想は、本編最後にあるWEB拍手ボタンからもどうぞ!

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