長い間お付き合いありがとうございましたとの感謝の気持ちに変えまして（？）、「触覚」についてのこぼれ話をお届けしたいと思います。どれも笑える（国沢にとっては笑えない）ネタばかり！！
お楽しみあれ。

●連載中、三度名前が変わった男

これは連載中のミスなんですが（汗）。
誰のことか判りますかね？
そう。熱心に読んでいただいた方なら気づかれているはずです。
大石管理官と共に現れた警視庁の刑事三人衆の一人、三井さんです。
彼は吉岡と共に行動したりして、わりと登場回数は多かったのですが、なぜか国沢に二度も名前を間違われ、登場するたびに名前が変っていたという酷い扱いを受けた人です。読まれている方々も、混乱した方がいらっしゃったのでは・・・と思います。ごめんなさい。ちなみに、名前の変遷を辿ると以下の通り。
三井→三谷→三原
一応、「三」だけは変わってなかったという（汗）。
それにしても、国沢の適当さが伺えますねぇ・・・。あはは。
さっきチェックして直しましたが、まだ直ってない箇所があるかも・・・。

●途中で階級が下がった男

これも国沢のせいなんですけど（笑）。
榊浩次。いわずとしれた公安の鬼ですが。
警視正のはずなのに、気づいたら警視に格下げになってた（大汗）。
確実に国沢、榊のオヤジに刺されます（血汗）。
国沢、これで天下の警視庁公安部に睨まれる対象に出世いたしました（泣）。

●皆勤賞　溝渕さん

厳密に言うと、彼は「アメグレ」と「魚屋」には出てないんで、皆勤賞とはいえないんですが。
東京を舞台にした日本版の話の３話には必ず一度は登場するという離れ業を見せています。
溝渕さんと言われてピンと来ない方には、こう解説すればいいでしょうか。
南青山の無骨な造りをしたカクテルバーのオーナーバーテンさんですね。
「神様」に出ていた澤田京子さんが店舗デザインをした店で、「nothing～」の羽柴が通っていた店。そしてこの「触覚」の井手女史の行き着けの店でもあります。
ある意味、このおっさんが一番おいしいのか？　日本の俳優的にいうと、大杉漣さんのような存在ですよね（笑）。

●実は、話の最初の方にも登場していた「伝説の刑事・河瀬」

河瀬刑事は、途中、榊のオヤジに「公安のサラブレッドをどうにかしろ」と焚きつけたおじいちゃん刑事なんですが。
実は、第１話めにして、早々に登場している人物なんです。
思い出されました？
そう、櫻井君が処分を受けるために制服姿で警視庁の廊下に立たされんぼうになっていた時に通りかかった老刑事。これが河瀬さんです。
高橋警部も「伝説的」人物とされてますが、その高橋さんも憧れている人物が河瀬のおじいちゃんです。多分、この人は榊のオヤジよりきっと怖いです（笑）。

●本当は死ぬ筈だった井手靜

意外でしょ？
いや、本当に「触覚」の話を最初に考えついた時、彼女は所謂「死にキャラ」だったんですよ。
最初の設定は、例の直志君の魔のお部屋を井手が発見して、そこで直志君と対決し、証拠品を飲み込んだまま、直志くんの魔力に掛かる前に自らマンションの窓から飛び降りる・・・というものでした。
「あんたなんかに、魂は売り渡さないわ」
とかいう捨て台詞を吐いたりしながら。
でも結局は彼女の生命力の強さというか（笑）、なんというか、吉岡くんがそのドロを被りました（汗）。だから井手は必死になって吉岡を助けたのか、なんて（笑）。
最初のこの設置バージョンでいくと、井手の死後、哀しみに暮れた香倉と櫻井が、たがいの心の傷を埋めるようにエッチになだれ込む・・・という予定だったんですが、それも大分変っちゃいましたねぇ・・・（遠い目）。
でもそっちの方がよかったと思います。

●井手は櫻井が死んでいないことを知っているのか？

多分知らないでしょう。今は。

●どこにいってしまったのか、大石要

最初は割と存在感が大きかった大石君。
後半ではあっという間に存在感がしぼんで、最後は不精髭状態で登場シーンが終わりう（涙）。ごめんよ～・・・。
本当は、最後の櫻井と正実の対決の後、駆けつけるのが大石一派という設定だったのですが、捜査本部が解体されていたので、大石にはそこまでできないだろうと考えてやめました。それで、この散々な扱い・・・。
頑張れ、大石！！
今も君は、エリート道まっしぐらだ！！

●連載ラスト三話目に現れたおいしいキャラ・安部定雄

大石が吸ってもよかったおいしい蜜を掻っ攫った男。それが安部定雄、四十三歳。
公安部のベテラン捜査官様です。
このおっさんは、最後の最後、３９話から登場してきた異質キャラなんですが、かなりおいしいキャラクターでしたね。系統的には吉岡くんに近いかと思われます。お味が。
本当に酷い男です（笑）。
彼のモデルはちゃんといて、しかも日本人俳優じゃないんですけど。
韓国映画「カル」に出てくる検死官の医師がモデル。
不精髭と口の悪さ、ふてぶてしさ。それがイメージにぴったりです。
よかったら、チェックしてみてください。

●どうなった？キャラクタープロフィール

キリバンリクでいただいているはずの主要キャラ・プロフィール。
公開する前に、話が終わっちゃった（大汗）。
ごめんなさい。
話が終わってからって形で申し訳ないのですが、必ずアップしますので、お待ちください！！

●作者自身、「触覚」でエッチが書ける日がくるとは、本気で思っていなかった時期があった

最初の頃の触覚を読んでいただけると分かるかと思うのですが、書いてる本人自身、ちゃんとホモネタになるのだろうか、本当に・・・と冷や汗をかいてました。
それを意識して、１４話頃は作者自身が櫻井君を焚きつけてたんですけど（笑）。
このままいったら、まじエッチなしだよ～とか思ってました。
別にエッチがないとダメってことはないんですけど、やっぱり楽しみのひとつですものねぇ～、そういうシーンって。
ところが、後半から、あれよれよという間にラブラブモードになって、国沢もビックリこきの助でした。
まったく、恋愛とはどこでどう転ぶか分からないものです（大笑）。
この「触覚」では、他の話と違って、「男同士」ということがあまり障害になっていません。櫻井と香倉の間で。
自然とそうなっちゃったんですけど、多分それより、人間としての問題が大きかったからでしょうか。でも、それにしても櫻井君。恋愛ベタな割に、あっという間に「男同士」の壁を乗り越える凄いヤツです（笑）。

以上、見も蓋もないこぼれ話でしたね（汗）。謝罪文があったりして（汗）。
国沢、あいもかわらずです。
今までお付き合いいただいてありがとうございました。
よければ、また感想も送ってください！

　

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