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act.30

 香倉の乗ってきた車に櫻井を乗せると、櫻井の身体はまだ小刻みに震えていた。
 無理もない。自分の父親があろうことか剥製にされ、おもちゃのように飾られていたのだから。しかも、それをしたのは、多分、実の姉だなんて。
 普通の人間なら、完全に精神がイカれちまってもおかしくはない・・・。
 吉岡家の惨劇を目の当たりにしたのに引き続き、今度はこれだ。さすがの香倉も、櫻井に何と声をかけていいか分からなかった。
 香倉は小刻みに震える櫻井の腕をそっと掴んだ。その手は、壁に何度も叩きつけたせいで少し皮膚が裂けている。
「一先ず、その傷を手当てしてもらおう。それに、お前、そっちの傷の包帯も代えてもらってないんだろう?」
 香倉が声をかけると、櫻井が香倉を見た。真っ青な顔色をしていた。
 口が戦慄くだけで、言葉が出てこなかった。
「答えなくていい」
 香倉は櫻井を軽く抱きしめると、頭をポンポンと叩き、その額に軽く口付けた。
 車のエンジンをかける。
 車の時計を見て、軽く溜息をついた。
「今の時間だったら、もう開いてるかな」
 香倉はそう呟いて、車をスタートさせた。


 香倉は、夜の繁華街を潜り抜け、街の外れにある古びた木造二階建ての医院の駐車場に車を停めた。
「ここは・・・」
 櫻井は、車の中から明治時代の建築様式を連想させる古風な建物を見上げた。救急病院でもないのに、こんな時間電気が灯っている。
「夜なのに・・・」
 櫻井がそう呟くと、「院長が変わり者なんだ」と言いながら、香倉は車を降りた。助手席のドアを開ける。
「おい、出れるか」
「はい・・・」
 戸口には、小さな看板に『小日向医院』と書かれてあった。櫻井は看板に目をやりながら、香倉の後について病院の扉を潜った。
 病院内は静かだった。ホステス風の女と廊下ですれ違った。女は香倉の顔見て驚いたような表情を見せた。女のその表情を見て、ああと櫻井は思った。目の前を行く香倉の広い背中を見る。
 この男は、少し前まで夜の世界を裏で牛耳っていた男だったのだ。そんな男が、今自分を一番気遣ってくれていることが不思議に思えた。
 香倉が診察室のドアをノックする。
「ちょっと、いいか」
 間があって「どうぞ」と返事があった。なぜか香倉によく似た声だと思った。
 香倉が診察室のドアを開け、櫻井を返り見る。香倉の目が、「中に入れ」と言っていた。
 櫻井は、素直に中に入る。
 そこにいた白衣の男の姿を見て、思わず隣に立つ香倉に目をやった。見比べてしまう。
 背格好といい、その落ち着いた表情といい、町医者は香倉によく似ていた。
 銀縁眼鏡をかけたポーカーフェイスの医者は、医者というより敏腕な弁護士のように見える。こんな古ぼけた病院に収まっているような男には見えない。
「香倉さん・・・・」
 驚きを隠しもせず櫻井が香倉を見上げると、「兄だ」と一言香倉は言った。
「君が患者さんだね。さぁ、ここへお座りなさい」
 櫻井に掛けられた声は、意外に優しげだった。
 櫻井は、医者の前の椅子に腰掛けると、両手を差し出した。
「右腕の包帯も替えてやってくれ」
 背後から香倉の声が診療室に響く。
 医者はちらりと櫻井の顔を伺うと、彼のジャケットを脱がして、シャツの腕をまくった。内部から滲み出た液体で少し汚れている。町医者は、鼻で溜息をついた。
 町医者は手早く両手の傷の手当てを済ませると、腕の包帯を取り、少し顔を顰めた。 「一体どんなところで縫合されたのかな? 傷が開きかけている。痛かったろう」
「・・・・分かりませんでした」
 町医者の手が少し止まる。今度は櫻井の背後を少し見て、再び消毒液を浸した脱脂綿を傷口に押し付けた。
「再び縫い合わせるだなんてことはできないから、こんなことぐらいしかできないが。ないよりはましでしょう」
 町医者は傷を固定する強力な医療テープで縫合跡をサポートすると、丁寧に包帯を巻き直してくれた。
「ありがとうございます・・・」
 俯き加減でそう言う櫻井の顔を覗き込んで、町医者は言った。
「礼には及ばないよ。患者あっての医者だからね。君のような人がいてくれないと、私も困る」
 櫻井ははっとして顔を上げた。兄弟だからだろうか。言うこともどことなく似ている。
「君には休息が必要のようだ。上の病室で休んでいくといい。うちのベッドは患者にも寝心地がいいと評判でね。幸い他に誰もいないから、ゆっくり眠れるはずだ。案内しよう」
 香倉を診療室において、町医者と櫻井は二階に消えていった。
 その間に香倉は、胸のうちの携帯電話探って馴染みのナンバーを押した。もしもの時を考えて、携帯のメモリーに警察関係のナンバーは一切登録してない。
 香倉は、迷わず榊の携帯に電話をかけた。ツーコール目で榊が出る。
「香倉です」
『おう。なんだ。分かったか』
「はい、大よそのところ・・・。原因は、汚い金の使い方を間違った、というところです。詳しい報告は後程メールで。ただ、今回の件の裏に、潮が丘管内の連続殺人事件のホンボシが絡んでいそうです」
 少しの沈黙の後、榊の笑い声が聞こえてきた。ひどいダミ声で、聞いている方の背筋が薄ら寒くなる。
『お前はつくづく飽きさせないヤツだ。それで? そのホンボシとやらは押えやがったのかよ』
「それが。ホシは留守で。部屋の様子からして、ひょっとしたもう逃げているのかもしれません。だが隠し部屋から、大石が追っている男らしき遺体を発見しました。ただし、こちらも言ってしまえば不法侵入ですから、大々的には報告できません」
 再び榊の笑い声がする。
『それで素直に俺に電話をかけてきやがったのか。そう言う時だけお前は可愛い真似をする』
 香倉は鼻で笑った。「それがたまらないんでしょうが」と切り返すと、『そうともよ』という返事が返ってきた。
『まぁ、議員の金の件は、お前の報告を待って篠塚のチームに任せよう。それから、例の殺人事件の話だが』
「はい」
『潮ヶ丘署の刑事が起した騒ぎも絡んでいるんだろう。自分の子供をかみさんの腹から引きずり出したっていう、アレ』
「そうです」
『大石がおもしろいことをやらかしたぞ』
「え?」
 香倉は受話器を耳に押し付けた。
「どういうことですか」
『まさか、アイツにあんな度胸があるとは思わなかった。ひょっとして、潮が丘署の高橋に感化でもされたかな。・・・あいつ、上の許可も取らず、騒ぎを起した刑事の身柄を勝手に他へ移した。お前もよくご存知の坂出メンタルクリニックにだ』
 それを聞いた香倉は、長い長い息を吐いた。香倉にとっても、大石のその行動は驚きに値した。
『お前の同期の中じゃ一番の出世頭が、これでどうなるか分からんな。これからのヤツの動きは、見ものだぞ。何か一発やらかすかもしれん』
 と言って笑う榊に、「茶化さないでください」と香倉が冷たい恫喝をした。今は裏の世界に身を置くようになった香倉だが、元は幹部候補生だった。大石の行動がどういう意味を持つのか、骨身に染みて分かっている。
 だが榊は、食えない笑い声をそのままに、こう締めくくった。
『さすがのお前も、友達のことになると情が湧くか。へたな助け舟を出すと、お前自体がつぶれるぞ。よく考えることだ』
 一方的に切られた電話の受話器を押し付けるようにして置き、香倉は二、三度うろうろと歩いた。
 そして入口近くの壁に凭れかかると、両手で顔を擦って溜息をついた。
 しばらく間があって、再び町医者が診察室に戻ってくる。
  町医者はドアから入ってくるなり、「で、お前の唇の傷は大丈夫なのか? 手当てしなくて」と言った。香倉は、今まですっかり傷のことなど忘れていたので、思わず口元に手をやる。
「久々に殴られでもしたのかね」
 香倉の兄、小日向は、デスクに腰掛けてカルテを手元に引き寄せると、胸のポケットから万年筆を取り出した。香倉は、その嫌味とも取れそうな台詞に肩を竦めて見せる。
「ちょっと噛んだんだ。大したことはない。それより、兄さん・・・」
  壁に凭れ立ったままの香倉は訊いた。
「アイツ・・・。どう、思う」
「ん? そうだな・・・」
 町医者は、カルテに医学用語を書き込みながらも溜息をついた。ふとその手を止めて、宙を見つめる。
「危うい人だな。彼は」
「危うい?」
 弟がそう訊き返すと、小日向は少し笑みを浮かべた。寂しい笑みを。
「昔のお前にとてもよく似ている」
 その台詞に、今度は香倉が笑う番だった。
「それを今になって言うかな・・・」
 小日向が香倉を振り返る。穏やかな微笑を浮かべながら。
「すまない。タブーだったかな。これは」
「それは俺の、というより、兄さんの、と言った方がいいんじゃないか」
「そうだな」
 小日向はそう呟いて、少し唇を舐めた。肩を竦める。
「だが、私に取ってはもう、随分昔のことだ。お前にとっても。だからこうして今、向き合っていられる」
 香倉は、俯いて二、三度頷く。
「大丈夫だろうか? あいつは」
 香倉の呟きに、小日向はクイッと眉を引き上げた。
「珍しい。そんな弱気なお前は」
「そんなんじゃない・・・」
 思わず視線を逸らせた香倉に、兄は言う。
「彼に一体何があったかは分からないが。彼は今、必死にこの世にしがみ付いているように見えるよ。それも小指の先で。本人は気づいていないようだが、一歩間違えば、彼の精神はこの世に留まれなくなるだろう。もっとも、私は井手女史ではないから専門的なことは言えないが。・・・お前も知っての通り、ここにはたくさん傷ついた人がやってくる。彼らは、身体と同じように心にも傷を持っている。私は、そんな人達をたくさん見てきた。本当に、たくさんね。そんな経験があるからこそ思うんだ。彼はとても静かだけれども、同時に身体の中で嵐と戦っているとね。あの静けさが逆に不気味だ。・・・で、お前は、どうするつもりなんだ?」
 香倉が顔を上げる。穏やかだが厳しい兄の瞳だった。
「人に手を差し伸べるということは、その人の傷をも一緒に背負い込むことだ。その覚悟ができない限り、人を本当に救うことなんてできない。中途半端な気持ちで助け舟をだそうものなら、互いのためにならないだろう。果たして彼は、お前の人生をかけてまで救わねばならない人なのかな? 人生のギリギリを何とか生きている彼に手を差し伸べることとは、つまりそういうことだ。彼を救ったとして、お前の何が癒される? よく考えることだ」
 香倉の背中がぞくりとした。それは、つい先ほど電話で榊に言われたばかりのことだったからだ。だが、幼い頃からの香倉の傷を知っている人間の口から出た言葉は、榊にいわれた時のように簡単にやり過ごすことなんてできない。
 香倉は、何も答えず診療室を出た。


 櫻井は、ベッドの上に座り込んで、傷に塗れた己の手を見つめていた。
 香倉の兄だという町医者には、ゆっくり休んだ方がいいと言われたが、目を閉じることができなかった。
 目を閉じてしまうと、父のあの何も映していないガラス球の瞳が浮かび上がってくる。
 ああ、何と言うことだろう。
 事件の主犯は、父ではなかった。
 幼い頃、あんなに慕っていた姉だったとは。
 では、写真の裏に書いてあった『助けて』には、どういう意味が込められていたというのか。今回の殺人事件の犯人役である中谷と橘両名と接触したクラブで撮影された写真。当然そこに警察の手が及ぶと分かって、敢えて書き記したのだろう。
 自分がすべての悪夢の根源だというのに、なぜ助けを求める必要があるのか。果たしてそれは、自分の行いを止めて欲しいという意味なのか。
『助けて』
『私のことが分かる?』
 それがもし、自分に対する救いを求めるメッセージだとしたら。
 自分はどうすればいいのだろう。
 あんなに慕っていた姉を思い浮かべればいいのか。それとも、罪のない人々を死に追いやり、関係のない人間の人生を破壊したばかりか、吉岡の家族の幸せをも奪った憎むべき悪魔を思い浮かべればいいのか。
 一度にいろんなことがあり過ぎて、気が狂いそうだ。
 悲しみが傷から滲み出て、震えが止らない。
 最後唯一信じていたものに裏切られた。
 姉のためにも、清廉潔白でいようと生きてきた自分の人生はなんだったのか。
 もう誰も信じられない。
 これでも、本当に勝機があるといえるのか?
 ふと、病室の前に人の気配がした。
 緑青色の古い木製の扉にはめ込んである擦りガラスに、影が映っている。
 おそらく、香倉だろう。
 不思議なことに影は、病室の前で行ったり来たりを繰り返していた。
 香倉の存在が凄く遠いものに感じて、櫻井の胸は押しつぶされそうになった。孤独感に魂が吸い取られていく感覚。
 もう、ダメかもしれない。
 そうぼんやりと思った時。
 扉が開いた。
 ゆっくりと顔を上げると、やはり香倉がいた。
「やっぱり眠れないか」
 いつもの香倉だった。
 櫻井は、思わず香倉に向かって手を伸ばしていた。
 それは無意識の行動で、自分の視界の先でぼやける自分の手を見て、むしろ驚いた。
 身体は、こんなにも自然にこの人のことを求めているのか、と。
 さすがに自分のことながら可哀想でならなかった。
 一方で、こう思う。
 それほど、「生きて」いたいのか、と。
 香倉は、静かに歩み寄ってきて、ベッドの傍らに腰掛けた。そんな香倉に、櫻井は言う。
「勝機は・・・勝機はまだあるんですか? この俺に、勝機は・・・」
 櫻井は、白い掛け布団の上の、香倉の手を掴んだ。
「お願いです! 言ってください! 嘘でもいい。まだ勝機はあるって!」
 ゆっくりと香倉の手が握り返される。そして空いた方の香倉の手が、櫻井の顔を上に向けさせた。
「嘘じゃないさ。勝機はまだある。勝負は終わってはいない。お前には、俺がついてる」
「香倉さん!」
 櫻井は香倉にしがみ付いた。香倉が、子供をあやすようにポンポンと櫻井の頭を叩く。
「安心して眠れ。明日から、否が応でも戦場になる」
 香倉は、櫻井の身体を引き放して両肩を掴むと、真っ直ぐに櫻井を見つめた。
「こうなれば、後には引けない。お前も、俺も」
 櫻井の目から、涙が零れる。その涙を、香倉は指で拭った。
「だから、ちゃんと寝とけ。少しの時間でもいいから。なんなら、兄から薬を貰ってくるが」
 櫻井は緩く首を振る。
「薬は・・・嫌です。腕を傷つけた時に鎮静剤を打たれて・・・。ああいうのは、もうごめんです」
「しかし・・・」
「いいんです。少しくらい寝なくったって平気です」
 そう言った後歯を食いしばる櫻井を見つめて、香倉は胸の奥がズキリと痛んだ。その手の言葉は、所詮やせ我慢である。その裏に、悲鳴を上げている心がいることを香倉は知っていた。かつて自分がそうであったように。
「俺が、眠らせてやろうか」
 香倉は一言言った。櫻井が香倉を見る。
「お前が、もしよかったら」
 しばらくの間、互いに一言も言わず、ただ見つめあった。
 薄暗い部屋の中では、互いの瞳は真っ黒で何も映っていない。
 息が詰まりそうな沈黙。
 その沈黙を破ったのは、櫻井だった。
「はい。お願いします」
 香倉の眉が潜められる。
「お前、本当に意味が分かっているのか」
 香倉はそう言うと、櫻井をベッドに押し倒した。
「こういう意味だぞ」
 上から、塞ぎこむように櫻井を見た。櫻井は、少しだけ目を伏せると呟いた。
「こんな自分でよければ・・・。傷だらけで、みっともないのですが・・・」
 そして櫻井は、真っ直ぐ香倉を見る。
「香倉さんに繋ぎとめてもらいたいんです。そうでないと、今にも壊れてしまいそうなんだ・・・!」
 必死な瞳。生き残りたいという叫びが込められた痛い瞳。
「櫻井・・・」
 香倉は、櫻井の唇を塞いだ。それは甘く切ない口付け。
 香倉は櫻井の舌に自分のを絡ませながら、櫻井のシャツの裾をスラックスから引き出して、中に手を滑り込ませた・・・。



以下のシーンについては、URL請求。→編集後記



 

触覚 act.30 end.

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編集後記

きったよ、きたよアラレちゃん~。きーきっきっきっききき~ん、てけてけてってって~。
ってな歌でしたっけ? ドクタースランプ・アラレちゃん。昔はよく、アラレちゃんに似ているといわれたっけ・・・。そして大きくなったらおじゃる丸・・・・。何?!! 身長、確実に縮んできてるじゃん?!!!ざぼ~ん・・・。
そんなアホ話は置いておいて(今怒ってますか?ひょっとして?)、
いよいよきましたよ、皆さん! お待たせしました。メール配信ざます!
前回は、最後まで至らなかったという中途半端な感じでしたが、今回はね!きちんとね!なんせ、同意の上だから。もう遠慮なく(笑)。
今回ちょっと長い感じがします。(と国沢には感じ取れました。字数は数えてないけど。それだけやらし~光線が充満してたのか・・?) エロ書きがいまだにしっくりこない国沢、頑張りましただ!!
国沢的には、今まで書いた中で、もっとも度数が高そうです。(度数が何の度数かは、もうお分かりですね) いや、『神様』の時も「結構これ、ヤバイなぁ~・・・・」って思ったんですけど、今回はそれを超えましたね、国沢的には。
ストイックな男を煽り立てるのが楽しい模様です(←やはり国沢本人が鬼畜?)。
でもな~・・・、ここまで書いてて、読んでいただいた皆さんに「てーしたことねぇじゃん」といわれればそれまでだなぁ~。ま、なんせ国沢の基準は低いですので(汗)。度数のね。
で、お決まりの断り書きを下記に。

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[国沢]

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