act.12
久々に丸一日、羽柴の休みが取れた。「秋葉原に行きたい」と言う。
大手のパソコン専門店をいくつか周り、結局羽柴は最初の店に戻り、新型の携帯モバイル端末を購入した。
店の近くにある喫茶店で、一息つきながら羽柴は言った。
「すまなかったな。無理やりつきあわせちまって」
ウエイトレスにコーヒーを2つ注文し、真一はにっこり微笑んだ。
「いいえ、意外と楽しかったです」
羽柴がホッとした表情を浮かべる。
「秋葉原でデートしたなんて初めてだよ。女の子って、あんまりこういうとこ好きじゃないだろ? あっちのレストランとか、こっちの夜景とか、休みは逆に自由な時間がなくてな。一度恋人と一緒に俺の行きたいところに行ってみたかったんだ」
「それはそれは。夢が叶ってなによりです」
「あ、それってイヤミ?」
「どうでしょう?」
二人でハハハと笑い声を上げる。
あまりに和やかに二人が笑い合っていたからだろうか、コーヒーを運んできたウエイトレスが、なぜか顔を赤らめつつ、さっさと退散するようにコーヒーを置いていく。
「何か、悪いことしましたか?」
人の反応に敏感な真一に比べ、羽柴は呑気なものである。真一の耳元にこう呟いた。「きっと俺達があんまり似合いなんで、あてられてるのさ」と。
今度は真一が顔を赤らめる番である。
「何言ってるんですか。誰も僕らが恋人同士だなんて思ってませんよ」
「何なら、ここで宣言しとくか? 拡声器とか借りて」
「・・・バカ」
時として羽柴の大胆な発言は、冗談か本気か分からないところがある。
いつもは冷静沈着な羽柴も、真一を前にすると、ただのやんちゃな悪ガキに成り下がった。それでいて、その仕草や表情は、一人前の男が醸し出す色香があって、正直真一は困ってしまう。
これまでは比較的淡白な真一だったが、こと羽柴に対しては、知らず知らずに欲情を感じてしまうことがあるのだ。それも、昼間の明るいうち、何気ないことで。
だから、雑踏の中にいる時や他のことに熱中している時はいいが、こんな風にしてじっと見つめられると、真一はついつい俯いてしまう。こんな自分が恥ずかしい。
コーヒーを一口飲んだ後、仕切りにコンコンと咳をする真一に、「どうした? 大丈夫か?」と優しい眼差しを向ける羽柴を見て、真一はまたもや俯くしかなかった。
「コーヒーが気管に入ってしまって・・・」
咳はそのせいではなかったが、目の前でコーヒーを口に含む羽柴の唇が、夕べ羽柴にされたことを思い起こさせて、真一は再び顔を赤らめた。なんとかごまかそうと、その場を取り繕う。
「それで、これからどうします? 羽柴さんの買い物はこれでいいのですか?」
真一は、羽柴の傍らに置かれてある紙袋を指差して言った。そうふられた羽柴は、真一を深く詮索することを止めたらしい。
「そうだなぁ、俺はとりあえずいいけど・・・。真一は興味ないのか? こういうとこは」
「そうですねぇ・・・。今までは確かに縁が薄かったですから・・・。でも、ただの食べず嫌いならぬ触らず嫌いだっただけなのかもしれません。羽柴さんの話をいろいろ聞いていたら、自分にも案外あっているかもしれないなんて思ってしまいました。パソコンを使ったら顧客カルテも整理できるし、型紙もデータ化すれば、半永久的に保管できるし・・・。それに、メールはいいですね。携帯でも簡単なものはできるけど、パソコンなら、もっといろんなことを伝えられるでしょ? 外国にもあっという間に届けられるし・・・」
今は無理でも、いずれは時間をみつけて自分で買いに来ようかと・・・と続けようとした真一の言葉の先を、羽柴の「わかった」という言葉が塞いだ。真一がきょとんとして羽柴を見つめると、羽柴はいかにもイタズラっ子が浮かべるような笑みを浮かべている。
「これから買いに行こう。パソコン」
「え・・・え?!」
「そう言えば、もうすぐ真一の誕生日だろ?」
羽柴はそう言って、コーヒーを飲み干し、「真一も早くそれ、飲んじゃえよ」と言う。
「ちょっ、ちょっと待ってください! 本気で言ってるんですか? 気軽に買えるような金額じゃないでしょう?」
「なんの。俺、貯金あるし。気にすんなよ」
「気になります! いくら誕生日だからって、そんな高価なものはいただけません」
「え? 俺、お前の家にネット回線引くことまで考えてたけど」
さすがにそこまで来ると、真一も開いた口が塞がらなくなってしまった。
「顧客カルテもデータベース化できるように、フォーマット作ってやるよ。もちろん、メールのやり方も教える」
「でも・・・」
それでも弱々しく抗議する真一に、羽柴が真一の手を両手で握った。
「それぐらいさせてくれ。物で縛るのは好きじゃないが、お前が俺のものだって証拠をこの世に残しておきたい。 ── じゃ、そしたらこうしよう。俺が向こうに行ったら、毎日メールをしてくれ。1回メールを送るごとに100円分ってことのリース形式にする。つまり、真一がメールを何回も送ることによっていずれはそれが真一のものになるってこと。これが条件。ただ貰う訳じゃないから、気が楽だろ?」
そう言うことなら、いいかもしれないけど・・・。
何となく羽柴にうまいこと騙されたような気がしながらも、真一は席を立った。レジでの清算を済ませた羽柴が、満面の笑みを浮かべて真一に耳打ちをする。
「必ず愛してるってどこかに書いてくれよな」
またもや赤面するしかなくなった真一は、いきおいよく羽柴の背中を叩いたのだった。
翌週の土曜日、ネット回線工事が終了したと真一から連絡を受けた羽柴は、パソコンをセットアップさせるため、真一の家を訪れた。
羽柴が真一のために選んだパソコンは少し大ぶりのノート型パソコンで、とりあえず最初は、居間のコタツの上にそれは置かれてあった。もちろん無線ルーターも購入いたので、基本的には家のどこでもパソコンができるようにしていた。真一の母親のことも考慮に入れてのことである。
セットアップする間も、羽柴は、淑子の仏壇の前に置かれたチューリップの大きな花束のことが気にかかっていた。
真一がお茶をいれるため台所に姿を消している間、羽柴の視線に気がついた母親は、羽柴にこう言った。
「今日は淑子さんの月命日なのよ。この日は欠かさずお墓参りをすることになっているの」
羽柴は少し胸が痛んだ。
真一の中で、羽柴と淑子の存在はまるで違うものだということを十分理解はしていたが、やはり心のどこかでは淑子に嫉妬する自分がいることは誤魔化せなかった。
淑子と真一の間のことはすべて真一から聞いていた。病気が、彼女によってもたらされたことも含めて、全部。
だが、それを聞いても羽柴は淑子を恨むことはできなかった。淑子の存在があったからこそ、今の真一がここにいるのだ。
だが、恨めないだけに、なおさら辛くなる。
── 自分は果たして、彼女の存在を超えることができるのだろうか・・・。
決して結婚はできない二人の関係を繋ぐのはただ、互いの気持ちひとつ。
目には見えず、ぱっと見、他人にも分からない。
真一の気持ちを疑う訳ではなかったが、時として不安になってしまう。
── 揺ぎない何かを、この手に掴みたい。自分が向こうに発つ前に・・・。
いつになく弱気な自分に、羽柴は人知れず苦笑いした。
「耕造さん、パソコン忘れてる!!」
「え? あ! すまん!」
「しまった、コンロの火、つけっぱなしだ!」
「真一、慌てなくていいぞ! パソコン自分で取りに行くから!」
フローリングの廊下を、羽柴と真一の足音がバタバタと行き交う。
今朝は二人して寝坊をしてしまった。
昨夜、情熱的に愛し合って、目覚ましをかけ忘れてしまったためだ。
「じゃ、行ってくる!」
パソコンと黒い牛皮の鞄を小脇に抱え出て行く羽柴に、「待って!」と真一の声が止めた。
羽柴が、玄関口で立ち止まる。キッチンから走り出てきた真一が、新聞を手渡した。
「耕造さん、まだこれ読んでなかったでしょ。はい」
お互いに肩で大きく息をついた。
「サンキュ。行ってきます」
「行ってらっしゃい」
羽柴はドアを開けながら、笑顔を浮かべ、真一の小鼻を軽く摘んだ。
さすがに男同士で出掛けのキスは照れくさいとお互いの所見が一致したため、羽柴は時々そうやって親愛の情を示す。
真一は軽く手を振った。
ドアが閉まって、真一は溜息をつく。
自営業である真一は、幸いにもこのような慌しい朝を迎えることは少ない。
真一は両手を組んで、大きく背伸びをした。何気なく玄関口に置いてある姿見の鏡に映っている自分の姿が目に入る。
ハッとした。
白いシャツの裾から少し覗いた肌の上に、見覚えのない黒子ができていた。
真一の顔色がさっと青くなる。
真一は、慌てた様子でシャツを脱いだ。
急に肌寒さを感じたが、そうは言っていられない。
自分の目で確認をすると、それは黒子というより小さな黒っぽい痣のように見える。
「 ── くそっ!」
真一は小さく悪態をついて、スラックスを脱いだ。躊躇いもなく下着も脱ぐ。
鏡に自分の裸を映しながら、目の届く範囲精一杯、身体中隙間なくチェックした。
身体のあちこちに羽柴の残した印がいくつかあったが、それ以外は変ったところはみられない。
真一は大きく溜息をつくと、のろのろと服を身につけた。だが、もう一度、シャツの裾を捲って脇腹を見る。
幻想ではない。それが、憎たらしい“肉腫”であることはすぐに理解できた。
「 ── なんてことだ」
真一は眉間をグッと摘んだ。
呼吸が荒くなる。
手のひらにはジットリとした嫌な汗が滲んだ。
真一は、突如素早い動きでリビングに取って返した。
開きかけのカーテンを完全に開き、身体を眩しい朝日に晒す。
まるで、そうすれば太陽の神聖な光によって身体を消毒できると思えたからだ。だがすぐに、そんなことはひどく馬鹿げたことだと思い直した。
真一は、リビングのテーブルの上に転がる真新しいコードレスの電話を手に取った。羽柴の携帯の電話を途中まで押して、ふいにそれを放り投げた。
うろうろとリビングを歩き回ってソファーに腰を下ろす。
がたがたと震える膝を、無理やり押さえつけた。
「落ち着け・・・冷静になれ・・・」
自分でそう言い聞かせていると、大分気分が落ち着いてきた。
羽柴は気づいていないはずだ。
この痣がいつから出ていたかは判らないが、夕べ羽柴はこの痣について何も言わなかった。
真一は、カレンダーに目をやる。
羽柴が出発する日まであと僅か。それまでにこの痣が全身にどれだけ出現するか判らない。だが、羽柴が出発するまでは大丈夫だという変な自信を真一は感じていた。淑子の時を見ていて、経験で知っていたからだ。
「大丈夫だ・・・・。大丈夫」
自分で何度も言い聞かせた。
自分の死期を悟るよりも、それを羽柴に知られることの方がずっと怖かった。
真一は、キッチンに置いてある救急箱からバンソーコーを取り出すと、痣に貼り付けた。そうしてソファーにかけっぱなしになっていた羽柴のセーターを着込んだ。再び玄関の姿見に自分の姿を映す。
こうしていると、何も変りがないようだ。
ふと羽柴のセーターから、羽柴が好んでつけているメンズトワレの香りがした。
ふいに鼻の奥がツンとして、真一は洟を啜る。
真一は鏡の前で笑顔を作った。
自分は頑張れると心の中で何度も繰り返しながら。
「随分待たせたな」と応接室に入っていた男に羽柴は「お久しぶりです」と頭を下げた。
「いよいよ海外赴任が本決まりになったって?」
黒のグッチスーツに身を包んだ男・佐伯は、小さいながらも独立して成功を収めている数少ないアナリストのひとりである。
その日の羽柴は、自分の仕事を引き継ぐ同僚を連れて、社外で付き合いのあった会社や人物に挨拶回りをしていた。昼を挟んで、佐伯の会社が最後である。佐伯とは個人的な付き合いの方が多かったので、同僚とはここで別れた。
佐伯は、羽柴にトレーダーよりアナリストになることを薦めた唯一の人間だった。
知り合いになったのは、互いに外部の会社の研究発表会でのことだったが、ひょんなことから親しくなり、これまで度々お世話になっている。
佐伯は人嫌いで有名だったが、羽柴にとっては付き合いやすい相手だった。
確かに時には毒舌を持って相手を打ち砕くような個性の持ち主だったが、男としての潔さと仕事の手腕は羽柴も目を見張るところがある。佐伯も、表裏のない羽柴のことが気に入っているようだった。
「羽柴、そのまま行ったっきりで帰ってこないって手もあるぞ」
ニヤニヤと笑いながら、佐伯はそんなことを口にする。
「やめてくださいよ。あなたじゃあるまいし」
羽柴もニヤリと笑いながらやり返す。
佐伯がハハハと声を出して笑った。
「しかしなぁ、羽柴。3年じゃ短すぎる。獲物はでかいんだぞ。5年ぐらいいた方が、お前のためにはなると俺は思うがな」
海外での活動経験も豊富な佐伯は、真顔でそう言った。
「それは・・・。自分もそう思ったりもします。でも、俺にはそんなことよりも大事なことが・・・」
「海外赴任より大事なこと? お前もなかなか言ってくれるよな。女か」
佐伯の目が、羽柴の左手のリングを見て言った。
「一緒に連れて行けよ。海外に行くのなら、パートナーがいた方が絶対にいい。あっちじゃ特にその点は気にする。結婚していることが、そのまま信用につながるんだ。まぁ、バカバカしくもある道徳観だが・・・」
羽柴は、痛いところを突かれ一瞬何も考えられなくなった。
佐伯の声が、ぼんやりと遠くで聞こえたような気がした。
佐伯の事務所を後にすると、時計は午後3時を少し回っていた。
ビルの壁に凭れかかり、溜息をつく。
「結婚したいけど、できねぇんだよ」
羽柴はわざと口汚く悪態をついた。だがそう言ったことをすぐに後悔する。まるで自分が真一を責めているような気がして、「自分は弱いな」と心の中で反省をした。
ふいに真一の声が聞きたくなって、羽柴は躊躇いもなく真一の携帯に電話をかけた。
すぐに真一が電話に出る。
『耕造さん?』
少し性急な声だった。
「仕事中悪い。急に声が聞きたくなって」
目の前を忙しく行き交う人込みを見やり、苦笑いしながら羽柴は言った。
真一の声を聞いていると、目の前のせせこましい世の中が別世界のことのように思えてくる。
『 ── 嬉しい。僕もあなたの声を聞きたかったから』
「そうか」
羽柴は鼻の頭を掻きながら、群集に背を向ける。
「真一は今、何してる?」
羽柴がそう訊くと、しばらく間沈黙があった。
『耕造さん・・・。今から会いたいって言ったら、怒りますか? 明日も明後日も、ずっと一緒にいたいって言ったら、怒りますか?』
囁くような声だった。
いつもの真一らしくなかった。
「どうした? なんかあったか?」
不穏な空気を感じてそう訊いた羽柴だったが、またしばらくの間があって、真一の笑い声が聞こえた。
『ごめんなさい。あなたの出発の日が近づいてくるのを感じて、ちょっとナーバスになってしまいました。わがまま言って、ごめんなさい』
それを聞いて羽柴は、携帯を両手で握り締めて額に押し当てた。
いとおしくて、切なくて、気が狂いそうになる。
『耕造さん?』と自分に問い掛ける真一の声を聞きながら、羽柴はもう一度腕時計に目をやった。
「明日、明後日仕事を休むわけにはいかないが、今からならそっちに行けるぞ。今日しておかなければならないことは、もう終わったから。残りのことは、明日でもできる。部長に言って、有給取る。今日仕事の引継ぎが終わったから、多分大丈夫だ。真一のしたいようにしよう。どうしたい?」
『本当にいいんですか?』
明らかに真一の声が弾んで聞こえた。
「ああ、なんでも言え」
『・・・じゃ・・・。海が見たい。海に連れて行ってください』
「判った。車はもう処分しちまったから、どこかで車を借りて迎えに行く。店でいいな」
『はい』
羽柴は携帯を切ると、雑踏を走り抜けながら、会社の電話への短縮ボタンを押したのだった・・・。
真一が車に乗り込むと、開口一番にこう言った。
「鎌倉の海が見たいんです」と。
鎌倉の海は、真一が幼い頃よく家族で出かけていたことのある思い出の海だった。
海辺の旅館に泊まって、波の音で朝目覚めるのが嬉しくて仕方がなかった。
さすがに冬場の海に好んでくる者は少なく、海辺の観光地はひっそりとしていた。時刻も夕刻を迎えつつあったから、余計である。浜辺に出ると、案の定寒い海風が吹き付けていて、誰もいなかった。
「よかった・・・。間に合った」
浜辺に腰掛けて、真一が言う。
羽柴が真一の後ろに座り、真一を抱き込むようにして腕を回すと、真一は少し微笑んだ。
「ここから見る夕日が、すごく好きだったんです。父が病気で倒れる以前は、よくここに来ていました。父が亡くなって、淑子と結婚して、淑子を失って、自分の病気のことを知って・・・。慌しく暮らしていたら、いつしか自分が好きだった風景のことも忘れてしまっていた。今日あなたのことを思っていたら、思い出しました。あなたが思い起こさせてくれたんです。人生は、素晴らしく美しいものでいっぱいなんだってこと」
羽柴がより強く真一を抱き締める。
「きれいだな・・・」
夕日が海面に反射する光景に目を細めながら、羽柴が呟いた。「本当に」と真一が答える。
「寒くないか?」
羽柴がそう訊くと、「いいえ、大丈夫」と真一は羽柴の腕を撫でた。
羽柴は大きなコートの裾を真一の身体に回して巻き込む。
そうしてしばらく、夕日が海に落ちる様を二人して見つめた。
真一が囁く。
「耕造さん・・・。今日のこと、忘れないでくださいね。僕とここでこうして、この美しい海を見たこと、あちらに行っても決して忘れないでくださいね・・・」
羽柴は、何度も何度も頷いた。
Nothing to lose act.12 end.
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編集後記
私の話には、よく「水物」が出てきます。「海」とか「川」とか「雨」とか・・・。特に「海」は頻度が高い。自分の住んでいるところが、海のきれいな土地であるが故かもしれませんが、無性に惹かれちゃうんですよね。あ~、早く夏こないかなぁ・・・。バリ島に行きてぇ~。
[国沢]
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